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by うらら
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何の予備知識もなく読み始めたのだけど、いきなり興味深い場面から始まった。

会社内の女性社員同士の言い争い。
女性たちは異例の若さで昇進した部長の愛人だった。
その愛人の一人が部長の贈賄を告発し、出勤途中の部長にお金を渡し「逃げ切って」と言って逃亡させる。
1話はそこで終わる。

2話は全く違う場面から始まったので、短編集だったのかとちょっとがっかりしたのだけど、そうではなく失踪した望月正幸の妻の視点から描かれている話だった。
連作だ。
その後はしっかりと状況を把握しながら読むことができた。
3話は正幸の姉の話。
4話から6話までは正幸の娘で小学生になったルイの暮らしぶりと彼女が成長する姿が描かれている。


宮下さんの作品にはいつも感動させられるけど、この作品はいつもより重くて深かった気がする。
特に6話には介護施設で働いている失踪した父親が登場する。
そして、物語の端と端が輪になって繋がったように見えた。

私自身は、名乗り合わないにしても正幸がルイの姿を遠くから見る場面で終わるのかなと勝手に予想していたのだけど、その一歩手前で終わった。
あ、ここで終わるのかと思ったけど、それは私が想像した場面につながる余韻を残していたように思う。
何となく明るい方向に進んでいくような。
ルイが一歩前に踏み出していくような。

出生届を出しに行った正幸がルイという名前を「涙」という漢字にした理由も読み取れた。

うまいなー。
感動した。
大ブレイクした 羊と鋼の森 と同じ頃に書かれた作品らしいけど、個人的にはこっちの方がずしんときた。



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# by etoile_yhm917 | 2019-02-10 20:20 | ま行-わ行の作家 | Trackback

児童相談所


児童相談所の様子をわりと近くで見ている。

児相には普通に自治体の職員として働いている人が異動でやってくる。
それから児童福祉司の資格等を取ったりするのだけれども。
もちろん専門職として児童心理司はいる。常勤ではないけど弁護士や医療関係者もいる。

職員たちは本当に大変そうだ。
毎日何件もの面接があり、家庭訪問もあり、子どもの移送に付き添ったり、病院や裁判所や警察署などいろんな所へ行き、仕事に追われている。
一時保護所の宿日直もあるし、夜間でも通報があれば飛んでいかなければならない。

大学を卒業したばかりの職員もいるし、そういう職員が親御さんの対応をするのも気の毒なくらい大変だ。
虐待を受けた子を保護すると、激昂して暴言を吐いたり脅したりする親もいるので、そんな親にも毅然と対処しなければならない。
わたしのような何十年も生きてきて子育ても一通り経験しているおばさんでさえ、彼らの働きぶりには頭が下がる。

たしかに今問題になってる児相の対応はまずかったと思う。
大変だから仕方なかったと言えることではない。
でも、本当に大変な部署だ。



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# by etoile_yhm917 | 2019-02-07 20:05 | 日々のこと | Trackback

東京百景:又吉 直樹




文字どおり東京のいろいろな場所にまつわる又吉さんの暮らしぶりとか思い出とかが書かれているエッセイだ。
彼のエッセイは幾つか読んだけど、いつも視点が面白いなーと思う。
文章も本当にドキッとするような表現があって素敵だ。

僕の隣には誰もいないらしい。最初から僕にしか見えてなかったのか、夕焼けが溶かしてしまったのか。(p.139)
夏の間、火をつける機会がなかった線香花火が鞄にあった。暮れなずんでいた陽が、ようやく落ち、瓦斯灯が境内をほのかに照らした。線香花火に火をつけると、ジリジリと火花が風景を剥がし、その下に描かれた秋を浮き彫りにした。(P.258)



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# by etoile_yhm917 | 2019-02-02 17:43 | ま行-わ行の作家 | Trackback



杉村三郎シリーズの第5弾。
3つの事件を依頼され、奮闘する杉村の姿が描かれている。

やっぱり、宮部さんてすごいなーと思う。
それぞれのストーリーが興味深いのはもちろんだけど、本筋とは関係ないところの描写が詳しくて、しかもそれに全てオチがついているというか、ちゃんと回収されているというか。

事件そのものはイヤーな感じがあるのだけど、杉村さんの暮らしぶりとかが描かれていて、そこにちょっと救われる気がする。


でも、ドラマ以来どうしても小泉孝太郎さんの顔がチラついてしまうのよねぃ。




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# by etoile_yhm917 | 2019-01-18 17:36 | ま行-わ行の作家 | Trackback


このシリーズ好きだなー。
前作は自分にとって活版印刷の導入編って感じだったけど、今回はもっと深く心に響いた気がする。
じんわりあったかくて、なんとなくウルウルしながら読んだ。
3作目、4作目を読むのが楽しみ。



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# by etoile_yhm917 | 2019-01-14 12:16 | な行-は行の作家 | Trackback