うららのゆるーい日常 etoile917.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

  Every moment is a gift. 


by うらら
プロフィールを見る
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

東京會舘とわたし(上・下): 辻村 深月


一応このブログのジャンルは 本・読書 となってるんだけど、やっとそれにふさわしい内容の記事が書けたわー。
読むのにちょっと時間がかかってしまった。

d0372605_18034617.jpg
わたくし地方に住んでるもので、それが言い訳になるかどうかわからんけど、東京には今までの人生5、6回しか行ったことがなく、皇居には行ったけど東京會舘にはまったくもって何の思い入れもないわけで。

上巻(旧館)は創業時から第二次世界大戦を経て昭和39年の東京オリンピックの年までが描かれている。
フィクションだというけど、実名がバンバン出てくるので、ノンフィクションと勘違いしそうだ。

正直、上巻の方は東京會舘がいかに素晴らしいかということが書いてあって、感想といっても「へぇ〜〜、そうですかぁ」としか言いようのない感じだった。

が、下巻(新館)に入ってからは、もちろん東京會舘のスタッフの素晴らしさについても描いてあるのだけど、ひとつひとつのエピソードがとっても感動的で物語に入り込むことができた。
いちいちウルウルした。

第六章:旧館に思い入れのある芽衣子が69歳になって新館を訪れた。新館になって変わったところ、残されている旧館の面影、引き継がれている従業員たちの心。ステキだった。

第八章:2011年3月11日。あの日友人と外出していた文佳は地震の影響で帰れなくなり東京會舘で一夜を過ごす。無事に家に帰った文佳を迎えたのは、定年後東京會舘のクッキングスクールに通っていた夫が初めて作ったカレーだった。いやー、ほっこりしたねぃ。

第九章:両親に連れて行ったもらった東京會舘で親子げんかになり「これから先、俺が作家になった時には、万が一にも、自分が作家の親だなんて顔はしないでほしい。」と言って家を出た守。
9年後、彼は直木賞を受賞して記者会見の会場である東京會舘に戻ってくる。
うーん、泣けた。

そして、第十章では、70年前灯火管制の下で(第三章)結婚式を挙げた静子がひ孫の結婚式のために東京会館を訪れるという、まさにピタッとはまった感じで物語は終わりを迎える。

新しい東京會舘がオープンしたら一回行ってみようかとさえ思う。












[PR]
トラックバックURL : https://etoile917.exblog.jp/tb/24954349
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by etoile_yhm917 | 2017-07-19 18:06 | さ行-た行の作家 | Trackback