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盤上の向日葵:柚月 裕子



将棋はさっぱりわからないので対局の場面はチンプンカンプンだったけど、とってもおもしろかった。


山中から白骨化した遺体が、高価な将棋の駒とともに発見された。
その事件をプロ棋士の夢を諦め刑事になった佐野と先輩刑事の石破が追う。

物語は、事件を追いかける2人の刑事と、異例の経歴でプロになった天才棋士上条圭介の生い立ちというダブルプロットで進んでいく。

遺体の身元がわからないまま読み進んでいくことになるのだけど、候補となる人物が2人現れる。
そして、犯人は誰なのか。これもまた読み手の頭の中には3人の候補者が浮かんでくる。

幼い頃、父親から虐待を受けていた圭介。
圭介の才能を見抜き親代わりになろうとした元教師夫妻の存在も感慨深い。
賭け将棋の世界で生きる東明との関わり。

日本に7組しかない銘品の駒の持ち主を探る2人の刑事。

すべてが隙なくきっちり組み立てられていて、気持ちがよかった。

まぁ、殺人事件で気持ちがいいというのもアレだけど。

ただ、圭介の出自についてはどうなのかなー。
必要だったのかなー。
どうなんだろ、それが物語のラストの場面につながるわけなんだけど。


柚月さんは「親子の葛藤と人間の業を描いた『砂の器』の世界観を投影したかった」と言っている。

久々の一気読みだった。




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by etoile_yhm917 | 2018-04-08 17:06 | ま行-わ行の作家 | Trackback